こんばんは、オダシです。
普段は大学病院の臨床検査技師をやりながら、医療系大学院生(M2)をしています。
医療系のトピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。
最近、研究室の後輩と研究について話すことがあって、研究をやる意味みたいなものがわからんと言われました(笑)。
私は研究のために進学をしたので、役に立てればなぁということで、後輩と似たような状況にある人の参考になればいいと思います。
後輩君の話によりますと、
「今は春休みのど真ん中だけれども、コロナウイルスの影響でどこにも行けない。病院見学も軒並みコロナウイルスのおかげで中止になった。
この状況だからこそ、就活が本格化する前に卒業研究を終わらせて、論文を書きたいが、テーマも何も決まっていない。
先輩はどうやってテーマを決めたのか?研究の流れとか基礎を知りたい」
といった内容でした。
学部生の時の卒業研究って、実際どうやっていいかわからんですよね。
私もそうでした。
でも院生になり、主席になるまでに、多くの研究や論文を読んで、ある程度の王道パターンがあると気付いたので、それをまとめていければと思います。
研究の流れを学ぼう
実際に私が、経験的に学んだ研究の王道パターンはシンプルなものなので、医療系に限らずどの分野の研究にも使うことができます。
ざっくりいうと、
調べたいことを見つけて、
計画を立てて、
計画に沿って調べて、
分かったことをまとめて、
ほかの人に教えて、
もらった感想を生かして、
足りなかったことは調べて、
自分の学びたいものを増やすを繰り返すことですね。
手順として言い換えますと、
- 研究テーマを探す(どんなに小さいこと、ニッチなことでもよい)
- 実験の計画を立てる(データの集め方や解析・分析方法をはじめに決める)
- 実験でデータを集める(フィールドワークやアンケートなども立派な実験です)
- 統計処理をして、まとめる(統計処理については後日まとめます)
- 論文などで報告する(データをまとめるコツや書き方のコツ、引用文献については後日まとめます)
の1-5を繰り返し行うことです。
抽象的すぎて、意味が分からんですよね。
具体例を使います。
私は、大学院で修士を取得するにあたって「子宮体癌」の研究をやりました。(内容については、後日まとめたいと思います)
ここに、今回のパターンを当てはめますと、
- 日本では近年、子宮体癌の患者さんの数が増え続けている。(研究テーマを探す)
- 顕微鏡を使って、癌の細胞集塊の写真を撮り、細胞核の重積層数に注目する。(実験の計画を立てる)
- 自身で細胞像を見まくって、癌と正常の細胞の写真をひたすら撮影、測定する。(実験でデータを集める)
- 癌と正常な細胞の細胞像を比較する。(統計処理をして、まとめる)
- 研究の背景や目的をもとに、結果に対して考察までまとめ上げる。(論文などで報告する)
となります。
こんな感じで私は研究をやっています。
この流れが研究の王道パターンです。
ぜひ試してみてください。
実際には、もっと細かいことに注目して研究すること良いと思います。
卒業研究に充てられる時間は少ないので、フロシキを広げすぎると回収ができなくなってしまいます。
自分にあった研究テーマを探してみましょう。
まとめ
今回は研究の流れについてまとめました。
おさらいします。
- 研究テーマを探す
- 実験の計画を立てる
- 実験でデータを集める
- 統計処理をして、まとめる
- 論文などで報告する
以上が、王道の研究の流れです。
この記事が皆さんの役に立てば幸いです。
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