細胞診 臨床検査

【組み合わせ】抗体と陽性細胞を把握しよう 問題解説 総論-15【第52回細胞検査士認定試験 一次筆記試験】

  こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。

 

普段は大学病院の臨床検査技師、医療系大学院生(D1)をしながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。

 

この記事を書いているの私は、養成課程在籍時に 細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。

その後、大学院に進学し、 後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。  

 

学生たちから、こんな要望がありました。

一次試験の対策を始めたのですが、この知識で十分なのか分からないので解説してほしい。
男子学生
男子学生

というものです。  

 

前の問題はこちら(2019年度 第52回 総論-14.神経内分泌顆粒を含むものはどれですか)  

次の問題はこちら(2019年度 第52回 総論-16.誤っているものはどれですか)

 

オダシ
オダシ
さっそく解説していきます

 

問題 総論-15【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】

オダシ
オダシ
問題文を見ていきましょう

 

15.抗体と陽性細胞の組み合わせで誤っているものはどれですか.

A.Podoplaninn(D2-40) ― リンパ管内皮細胞       

B.Insulin ― 膵島B細胞       

C.Calretinin ― 甲状腺C細胞                       

D.CK5/6 ― 尿路上皮細胞          

E.TTF-1 ― 肺胞上皮細胞                                         

 

解答は3. C です。  

 

この問題のポイントは「免疫染色の局在細胞の把握」です。  

 

解説していきます。

免疫染色の局在細胞

オダシ
オダシ
免疫染色は近年、細胞診にも汎用されるようになってきており、基礎をおさえておくことが大事です

 

免疫染色の結果次第で治療方針が決定することもあるため、技師の精度管理は患者さんの利益に直結します

 

抗体の種類は膨大ですが、基本的でメジャーな抗体については知っておきましょう。   

 

オダシ
オダシ
免疫染色において、知っておきたい抗体について解説をしていきます

知っておきたい抗体

 

疾患、特定細胞と関連のある抗体

 

過去10年間で、疾患、特定細胞との関係について出題された抗体は以下の通りです。

 

  • ALK:未分化大細胞リンパ腫
  • BCL-2:濾胞性リンパ腫
  • Calcitonin:甲状腺髄様癌
  • CD5:マントル細胞リンパ腫
  • CD10:濾胞型リンパ腫、バーキットリンパ腫、血管免疫芽球型T細胞リンパ腫
  • CD30:ホジキンリンパ腫(SFT)
  • CD34:血管内皮細胞
  • CD79a:B細胞
  • chromogranin A:神経内分泌系細胞
  • CyclinD1:マントル細胞リンパ腫
  • サイトケラチンAE1/AE3:滑膜肉腫、脊索腫、中皮腫、上皮性腫瘍
  • サイトケラチン5/6:腺癌以外の癌
  • D2-40:リンパ管内皮細胞
  • desmin:筋系細胞
  • EMA:滑膜肉腫、脊索腫
  • GFAP:アストロサイト
  • HMB45:悪性黒色腫、淡明細胞肉腫、PEComa
  • NF:神経芽腫
  • NSE:小細胞癌、悪性黒色腫、神経鞘腫
  • S-100(細胞質にも):シュワン細胞、軟骨細胞、脂肪細胞、色素細胞
  • TTF-1:肺腺癌

抗体と疾患は一対一対応でないことが多いですが、

使われるポイントを知っておくことが大切です。

特に種類の多い、CD系やサイトケラチンはコツコツ覚えていきます。

 

 

陽性部位と抗体の関連

過去10年間で、陽性部位との関係について出題された抗体は以下の通りです。

 

細胞膜に陽性

  • サイトケラチン
  • CD系(3、20、56、117)
  • E-cadherin
  • EGFR
  • HER2

 

細胞質に陽性

  • chromogranin A
  • desmin
  • HMB45
  • PSA

 

核に陽性

  • ER
  • ki-67
  • p63
  • TTF-1

 

免疫染色の陽性像の局在は精度管理上も大切になってきます。

過去に出題されたものは少ないのでこれを機会に覚えてしまいましょう。

 

 

問題解説 総論-15

今回の選択肢を振り返りますと、

C.Calretinin ー 甲状腺C細胞

が誤った選択肢となります。  

 

軽く訂正しますと、

Calretininは中皮系に対して使われます。

甲状腺C細胞由来の腫瘍が甲状腺髄様癌なので、

抗体と疾患との関連性として知っておくとよいでしょう。

 

免疫染色や使う抗体は細胞診だけでなく、病理全般に関連して重要な領域です。

覚えることが多くて大変ですが、コツコツ積み上げていきましょう。

まとめ:問題解説 総論-15【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】

今回は「第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記 問題 総論-15」についてまとめてきました。   おさらいします。

  • 問題のテーマは「免疫染色の局在細胞の把握」です
  • メジャーな抗体については頭に入れておきましょう
  • コツコツと積み重ねていきましょう

皆さんが、一次試験を無事突破することを願っています。

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こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。 普段は大学病院の臨床検査技師、医療系の大学院生をやりながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。 4月に入り、新年度が始まり ...

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こんにちは、オダシです。 普段は大学病院の臨床検査技師、細胞検査士、医療系大学院生(D2)をしながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。   私は臨床検査技師 ...

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