こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。
この記事を書いているの私は、養成課程在籍時に 細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。
その後、大学院に進学し、 後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。
学生たちから、こんな要望がありました。

というものです。
前の問題はこちら(2019年度 第52回 総論-15.抗体と陽性細胞の組み合わせで誤っているものはどれですか)
次の問題はこちら(2019年度 第52回 総論-17.誤っている組み合わせはどれですか)

目次
問題 総論-16【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】

16.誤っているものはどれですか
1.日本人の大腸癌罹患率は増加している
2.日本人の乳癌罹患率は増加している
3.肝細胞癌は欧米人に多い
4.胃癌は欧米人に比して日本人に多い
5.食道がんの罹患率は男性に多い
解答は3です。
この問題のポイントは「癌の統計」です。
解説していきます。
癌の統計

この問題は、過去問をいくら解いても意味がないので
最新の情報を得るようにしましょう。
最新の情報を探すときには
を参考にするのがオススメです。
参考資料を間違うと確実に失点につながるため
一次試験前に必ず確認するようにしてください。
次から解説に移ります
問題解説 総論-16【第52回細胞検査士認定試験 一次筆記試験】

16.誤っているものはどれですか
1.日本人の大腸癌罹患率は増加している
2.日本人の乳癌罹患率は増加している
3.肝細胞癌は欧米人に多い
4.胃癌は欧米人に比して日本人に多い
5.食道がんの罹患率は男性に多い
それぞれについてみていきましょう
1.日本人の大腸癌罹患率は増加している
日本人の大腸癌の罹患率は
近年は横ばいですが、過去まで検索範囲を広げますと
最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]より引用
となっており、増加していたといえるため、
おそらく合っていますが、保留の選択肢となります。
2.日本人の乳癌罹患率は増加している
1で記載した同一の資料です。
女性の方の罹患率に注目しますと、
近年は乳房の罹患率が1位となっています。
最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]より引用
記載のとおりで合っている選択肢です。
近年の癌の罹患率については別のまとめとして
こちらの資料も掲載されているため参考にするとよいです。
最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]より引用
3.肝細胞癌は欧米人に多い
こちらの問題については
良いサイトがあったため参考にしてください。
こちらのサイトの図を引用させていただきますと
となっており、
肝細胞癌はアジア、アフリカ地域に多く
欧米諸国では少ないです。
よって、確実に誤った選択肢となります。
4.胃癌は欧米人に比して日本人に多い
顕微鏡のメーカーでもあるOLYMPUSによりますと
胃がんは東アジア地域に多いです。
参考資料としてこちらの図を提示します。
オリンパスグループ企業情報サイトより引用
よって合っている選択肢となります。
5.食道がんの罹患率は男性に多い
日本の食道癌の罹患率の性差は
最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]より引用
となります。
いずれの年齢階級でも、男性の方が女性に比べ、
食道癌の罹患率が高いです。
よって合っている選択肢となります。
まとめ:問題 総論-16【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】
今回は「第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記 問題 総論-16」についてまとめてきました。
おさらいします。
- 問題のテーマは「癌の統計」です
- 毎年アップデートされるため、最新の情報を入手しましょう
皆さんが、一次試験を無事突破することを願っています。