こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。
普段は某大学の教員をしながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。
私は、養成課程在籍時に 細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。
その後、大学院に進学し、 後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。
また、大学病院病理部で勤務した後、大学教員へ転職しています。
前施設の後輩から、こんな質問がありました。
さっそく解説していきますが、長いのでまとめだけ見てもらえれば十分かと思います
ウイルスの種類
ウイルスは種類が多く、全てはとても覚えきれるものではありません。
大枠を押さえることが大切です。
今回は核酸の種類で大別します。
DNAウイルスの種類
DNAウイルスには以下のようなものがあります。
- ポックスウイルス
- ヘルペスウイルス(HHV)
- アデノウイルス
- パピローマウイルス(HPV)
- ポリオ―マウイルス
- パポバウイルス
- パルボウイルス
- ヘパドナウイルス
たくさんありますが、太字で書いたものは過去出題されたことがあるため押さえておきましょう。
ピックアップすると、
- ヘルペスウイルス(HHV)
- パピローマウイルス(HPV)
- ポリオ―マウイルス
- ヘパドナウイルス
これら4つはDNAウイルスの代表として覚えましょう。
RNAウイルスの種類
RNAウイルスには以下のようなものがあります。
- オルトミクソウイルス
- パラミクソウイルス
- ヒトパラインフルエンザウイルス
- ムンプスウイルス
- 麻疹ウイルス
- ヒトRSウイルス
- トガウイルス
- フラビウイルス
- 日本脳炎ウイルス
- デングウイルス
- ウエストナイルウイルス
- 黄熱ウイルス
- ヘパシウイルス属
- アレナウイルス
- ブニヤウイルス
- コロナウイルス
- ピコルナウイルス
- エンテロウイルス属
- ポリオウイルス
- コクサッキーウイルス
- エコーウイルス
- ライノウイルス属
- ヘパトウイルス属
- レオウイルス
- ラブドウイルス
- フィロウイルス
- レトロウイルス
- ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV1)
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
こちらもたくさんありますが、太字で書いたものは過去出題されたことがあるため押さえておきましょう。
ピックアップすると、
- フラビウイルス
- ピコルナウイルス
- レトロウイルス
- ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV1)
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
以上の4つとなり、意外に少ないです。
これらはRNAウイルスの代表として覚えておきましょう。
続いてウイルスと関連する疾患です。
ウイルスと関連疾患
ウイルスと関連疾患の問題は頻出です。代表的なものは知っておきましょう
過去問に出題されたウイルスとその関連疾患については最低限、まとめておきましょう。
疾患と関連因子の問題は例年出題されており、疾患に関連するウイルスに加え、遺伝子、化学物質なども知っておくと本番でも対応できます。
こちらもゲノムで大別していきます。
押さえておくべき疾患に関連するウイルスのみ記載します。
DNAウイルスと関連疾患
- ポックスウイルス
- 痘瘡ウイルス ー 天然痘
- 伝染性軟属腫ウイルス ー 伝染性軟属腫
- ヘルペスウイルス
- HHV1 ー 口唇ヘルペス
- HHV2 ー 性器ヘルペス
- HHV3(VZV) ー 水痘帯状疱疹
- HHV4(EBV) ー 伝染性単核球症、バーキットリンパ腫、上咽頭癌、鼻T/NK細胞リンパ腫
- HHV5(CMV) ー サイトメガロウイルス感染症
- HHV6 ー 突発性発疹
- HHV7 ー 突発性発疹
- HHV8 ー カポジ肉腫、原発性体腔液(滲出性)リンパ腫、多中心性キャッスルマン病
- パピローマウイルス
- ハイリスク(16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68、69、73、82)型 ー 子宮頸癌、外陰癌、膣癌、中咽頭癌、肛門癌、陰茎癌
- ローリスク(6、11)型 ー 尖圭コンジローマ
- ポリオ―マウイルス
- BKウイルス ー デコイ細胞
- メルケル細胞ポリオーマウイルス ー メルケル細胞癌
- ヘパドナウイルス
特に太字で示したものは出題される可能性があるため押さえておきましょう。
ピックアップすると以下になります。
- ヘルペスウイルス
- HHV1 ー 口唇ヘルペス
- HHV2 ー 性器ヘルペス
- HHV3(VZV) ー 水痘帯状疱疹
- HHV4(EBV) ー 伝染性単核球症、バーキットリンパ腫、上咽頭癌、鼻T/NK細胞リンパ腫
- HHV5(CMV) ー サイトメガロウイルス感染症
- HHV8 ー カポジ肉腫、原発性体腔液(滲出性)リンパ腫、多中心性キャッスルマン病
- パピローマウイルス(HPV)
- ハイリスク(16、18、31、33、45、52、58)型 ー 子宮頸癌、外陰癌、膣癌、中咽頭癌、肛門癌、陰茎癌
- ローリスク(6、11)型 ー 尖圭コンジローマ
- ポリオ―マウイルス
- BKウイルス ー デコイ細胞メルケル細胞
- ポリオーマウイルス ー メルケル細胞癌
- ヘパドナウイルス
DNAウイルスによる関連疾患は多いので整理して確実に得点につなげましょう。
RNAウイルスと関連疾患
- オルトミクソウイルス
- パラミクソウイルス
- ムンプスウイルス ー 流行性耳下腺炎
- 麻疹ウイルス ― 麻疹
- トガウイルス
- フラビウイルス
- 日本脳炎ウイルス ― 日本脳炎
- デングウイルス ー デング熱
- ウエストナイルウイルス ー ウエストナイル熱
- アレナウイルス
- ブニヤウイルス
- ナイロウイルス属
- クリミア・コンゴ出血熱ウイルス ー クリミア・コンゴ出血熱
- ピコルナウイルス
- エンテロウイルス属
- ポリオウイルス ― ポリオ(急性灰白髄炎、脊髄性小児麻痺)
- コクサッキーウイルス ― ヘルパンギーナ、手足口病
- ラブドウイルス
- フィロウイルス
- マールブルグウイルス ― マールブルグ病
- エボラウイルス ― エボラ出血熱
- レトロウイルス
- ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV1) ー ヒトT細胞性白血病
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV) ー エイズ(AIDS)
国試的には押さえておくものは多いですが、
細胞検査士試験においては太字のものを押さえることが肝要です。
ピックアップすると以下のものになります。
- フラビウイルス
- レトロウイルス
- ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV1) ー ヒトT細胞性白血病
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV) ー エイズ(AIDS)
RNAウイルスによる関連疾患は検査士試験においては問われるものが少ないです。
まとめ:これだけは覚えてほしい

長々と書きましたが覚えてほしいことは以下の組合せです。
DNAウイルスと関連疾患
- ヘルペスウイルス
- HHV1 ー 口唇ヘルペス
- HHV2 ー 性器ヘルペス
- HHV3(VZV) ー 水痘帯状疱疹
- HHV4(EBV) ー 伝染性単核球症、バーキットリンパ腫、上咽頭癌、鼻T/NK細胞リンパ腫
- HHV5(CMV) ー サイトメガロウイルス感染症
- HHV8 ー カポジ肉腫、原発性体腔液(滲出性)リンパ腫、多中心性キャッスルマン病
- パピローマウイルス(HPV)
- ハイリスク(16、18、31、33、45、52、58)型 ー 子宮頸癌、外陰癌、膣癌、中咽頭癌、肛門癌、陰茎癌
- ローリスク(6、11)型 ー 尖圭コンジローマ
- ポリオ―マウイルス
- BKウイルス ー デコイ細胞
- メルケル細胞ポリオーマウイルス ー メルケル細胞癌
- ヘパドナウイルス
RNAウイルスと関連疾患
- フラビウイルス
- ピコルナウイルス
- レトロウイルス
- ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV1) ー ヒトT細胞性白血病
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV) ー エイズ(AIDS)
以上です。
皆さんが、一次試験を無事突破することを願っています。