こんばんは、オダシです。
普段は大学病院の臨床検査技師・細胞検査士、医療系大学院生をやりながら、
医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。
今回は、細胞検査士とは?というテーマで書いていきます。
疑問:細胞検査士とは?
例年、8月に行っている大学のオープンキャンパスでも、この質問が多いですね。
(談:細胞検査士養成課程卒の大学院生)
臨床検査技師についての質問も多いです。
臨床検査技師関連でいうと、
お律@Haisa08 さんのツイートがバズっていましたね。
現場にいる臨床検査技師がどんな状態か非常にわかりやすく、
技師として共感しました。
残念ながら現在は、お律さんがアカウントに鍵をかけてしまったため、公開はされていません。
動画内でも紹介されていた通り、臨床検査士の業務は多岐にわたります。
業務の中には、
- 病理・細胞診
- 血液
- 一般
- 生理機能
- 微生物
- 輸血
- 遺伝子
などが含まれています。
施設によっては当直業務が入ることもあります。
普段、私は大学病院の病理・細胞診部門で勤務しています。
一般的に、施設規模が大きくなると、臨床検査技師個人の業務内容は専門化していきます。
それぞれの業務の経験値を貯めて、レベルアップしていく感じですね。
病理・細胞診業務の中にも、いくつか資格がありますが、中でも「細胞検査士」がメジャーです。
解説:細胞検査士とは?
さっそく解説していきます。
細胞検査士とは?
「細胞検査士」は、
患者さんから採取された検体を、塗抹、染色、鏡検し、がん細胞を見つけ出すことに特化した技術を持った臨床検査技師
です。
子宮頸がん検診や肺がん検診などのがん検診で、提出された検体からがんを探すのは「細胞検査士」の仕事です。
ヒトの体はおおよそ60兆個の細胞からなります。
その60兆個の細胞は機能の違いから、組織や臓器と構成していきます。
「細胞検査士」になるためには、全身のあらゆる臓器や組織の機能・形態に対しての深い知識が求められます。
資格取得後も知識のアップデートは欠かせません。
細胞検査士の仕事の内容は?
「細胞検査士」の仕事は、ざっくりいえば、細胞診業務全般です。
- 患者さんからの検体採取(医師や看護師の場合もある)
- 検体に合わせた適切な固定、塗抹(圧挫法や遠心法)
- 目的に合わせた染色(パパニコロウ染色やギムザ染色)
- 迅速かつ正確な鏡検
- 専門医とのディスカッション
- 細胞診報告書の作成
以上が、細胞診業務の流れです。
全ての段階において、細胞検査士のスキルが求められます。
才能検査士になるには?
「細胞検査士」になるには、認定試験をパスする必要があります。(認定試験の内容は後日記事にします)
認定試験には受験資格があり、臨床検査技師か衛生検査技師どちらかの資格を持っていることが大前提となります。
これに加えて、
主として細胞検査の実務に1年以上従事
もしくは
細胞検査士養成所か養成コースのある大学の課程を卒業する
ことが必要になります。
養成コースがある大学は、
- 杏林大学 保健学部 臨床検査技術学科
- 北里大学 医療衛生学部 医療検査学科
- 群馬大学 医学部保健学科
- 山口大学 医学部保健学科
- 倉敷芸術科学大学 生命科学部
- 神戸常盤大学
- 弘前大学 医学部保健学科
- 九州保健福祉大学 癌細胞研究所
- 関西医療大学保健医療学部臨床医療学部臨床検査学科細胞検査士養成課程
- 千葉科学大学危機管理学部保健医療学科
- 森ノ宮医療大学 保健医療学部 臨床検査学科
- 京都橘大学健康科学部臨床検査学科
となっており、一時期から爆発的に増えました。
それぞれの比較は後日記事にまとめます。
まとめ:細胞検査士とは?
今回は細胞検査士についてまとめました。
おさらいします。
細胞検査士は
- 患者さんから採取された検体を、塗抹、染色、鏡検し、がん細胞を見つけ出すことに特化した技術を持った臨床検査技師
- 認定試験が大変
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