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細胞診 臨床検査

【新方法】LBC法の特徴をおさえる 問題解説 技術-3【第52回 細胞検査士認定試験 一次筆記試験】

こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。

普段は大学病院の臨床検査技師、医療系大学院生(D1)をしながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。

この記事を書いているの私は、養成課程在籍時に

細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。

その後、大学院に進学し、

後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。

学生たちから、こんな要望がありました。

一次試験の対策を始めたのですが、この知識で十分なのか分からないので解説してほしい。
男子学生
男子学生
というものです。  

 

前の問題はこちら(2019年度 第52回 技術-2.対物レンズについて正しいものはどれですか)  

 

次の問題はこちら(2019年度 第52回 技術-4.検体処理について誤っているものはどれですか)(2020.8.6追記)

 

オダシ
オダシ
さっそく解説していきます

 

問題 技術-3【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】

オダシ
オダシ
問題文を見ていきましょう
  3.液状化検体細胞診(LBC)について正しいものはどれですか。 A.細胞回収率が高い                   1. A, B B.均一な厚さの標本を作製することができる           2. A, E C.尿および体腔液への応用は難しい                    3. B, C D.背景所見の観察に優れている                                           4. C, D E.保存液中の細胞は遺伝子検査には応用できない       5. D, E   解答1. A, Bです。  
オダシ
オダシ
LBC法は標本作製方法が各社毎に異なり、馴染みの薄い施設もあるかと思いますが、新しい技術についての知識は常に求められます。 知識のアップデートは継続しましょう。
 

本問のポイント

この問題のポイントは「LBC法の特徴」です。  

オダシ
オダシ
LBC法は近年登場した標本作製法ですが、二次試験のスクリーニングに出題されたこともあります。特徴はしっかりと押さえておきましょう
 

知っておくべきLBC法の特徴

LBC法の特徴は従来法に比較して、 語られることが一般的です。   LBC法には各メーカーのごとに

などが発売されています。   それぞれの標本作製方法については 後日、別にまとめていきます。     今回はLBC法一般の特徴についてまとめていきます。       従来法(直接塗抹法)に比べた、 LBC法一般のメリットは、

  • 採取した細胞の回収効率が高い
  • 採取した細胞の保存が可能
  • 同一検体から複数の標本を作製可能
  • 厚さが均一な標本を作製可能
  • 背景成分(壊死成分や炎症細胞など)一定除去される
  • 乾燥などのアーチファクトが軽減され、不適正標本が減る
  • 塗抹面積が限られるため、鏡検効率が高い
  • 免疫染色や遺伝子検査などが追加実施が可能(メーカーは限定される)
といった点が挙げられます。     一方で LBC法の問題点は、
  • 標本作製に専用の機器が必要
  • 標本作製にコスト(費用や手間)がかかる
  • 背景成分(壊死成分や炎症細胞など)の観察がしにくい
  • 判定基準が従来法と乖離している場合がある
といったところでしょうか。   養成課程に在籍時の私もそうでしたが、LBC法は 尿や体腔液などの液体検体に使用できない と思われる方がいるかもしれません。   しかし、それは誤解で、 遠心などの処理を行うことで 液体検体でもLBC法を用いることは可能です。      
オダシ
オダシ
従来は教科書的な覚え方で十分でしたが、LBC法の普及に伴い、二次試験(標本作製方法はThinPrep)でも出題されているので、対策は必須です。
   

問題解説 技術-3【第52回細胞検査士認定試験 一次筆記試験】

オダシ
オダシ
今回の選択肢を振り返ってみます
3.液状化検体細胞診(LBC)について正しいものはどれですか。 A.細胞回収率が高い                   1. A, B B.均一な厚さの標本を作製することができる           2. A, E C.尿および体腔液への応用は難しい                    3. B, C D.背景所見の観察に優れている                                           4. C, D E.保存液中の細胞は遺伝子検査には応用できない       5. D, E   解答は1. A, Bです。   この問題は、上記のLBC法の特徴を知っておけば心配なしです。   選択肢の中で、   C.尿および体腔液への応用は難しい は、液体検体であっても、遠心などの処理を行うことで、 LBC法の利用は可能となるため、誤った選択肢となります。   D.背景所見の観察に優れている は、LBC法は標本作製過程で背景成分が一部除去されてしまうため、 観察が不可能ではありませんが、優れているとは言い難いため、 誤った選択肢となります。   E.保存液中の細胞は遺伝子検査には応用できない は、一部メーカーの保存液を用いることで、 HPVなどに対して遺伝子検査を行うことは可能なので、 誤った選択肢となります。    

まとめ:問題 技術-3【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】

今回は「第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記 問題 技術-3」についてまとめてきました。 おさらいします。

  • 問題のテーマは「LBC法の特徴
  • 近年出題されるようになってきたテーマです
  • 新しい知識を取り入れていくことは常に必要です

皆さんが、一次試験を無事突破することを願っています。

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こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。 普段は大学病院の臨床検査技師、医療系の大学院生をやりながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。 4月に入り、新年度が始まり ...

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こんにちは、オダシです。 普段は大学病院の臨床検査技師、細胞検査士、医療系大学院生(D2)をしながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。   私は臨床検査技師 ...

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