こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。
この記事を書いているの私は、養成課程在籍時に
細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。
その後、大学院に進学し、
後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。
学生たちから、こんな要望がありました。

というものです。
前の問題はこちら(2019年度 技術-7.ゲノム診療におけるホルマリン固定パラフィン包埋組織検体の取り扱いについて誤っているものはどれですか)
次の問題はこちら(2019年度 技術-9.Papanicolaou染色について正しいものはどれですか) (2020.8.16追記)

目次
問題 技術-8【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】

8.Papanicolaou染色について正しいものはどれですか。
- 固定時間が1週間を超えても染色性に変化はない
- ギルのヘマトキシリンは核の他に粘液が染色される
- オレンジG、エオジンY、ライトグリーンはいずれも塩基性色素である
- 染色中は細胞剥離を防ぐために、スライドガラスを上下に動かしてはいけない
- ヘマトキシリン(アルミニウムラック)は負荷電で、正荷電の核酸と結合する
で、解答は2. です。
Papanicolaou染色は細胞検査士にとって
基礎 of 基礎です。
確実に押さえておきましょう。
本問のポイント
この問題のポイントは「Papanicolaou染色の基本」です。

Papanicolaou染色の基本
Papnicolaou染色について 押さえておくべき知識は
- Papanicolaou染色の意義
- Papanicolaou染色の原理
- Papanicolaou染色の染色手技
- Papanicolaou染色の染色結果
これらの項目は確認しておきましょう。

解説は細かい知識についてはこちらを
ご覧ください。
問題解説 技術-8【第52回細胞検査士認定試験 一次筆記試験】

8.Papanicolaou染色について正しいものはどれですか。
- 固定時間が1週間を超えても染色性に変化はない
- ギルのヘマトキシリンは核の他に粘液が染色される
- オレンジG、エオジンY、ライトグリーンはいずれも塩基性色素である
- 染色中は細胞剥離を防ぐために、スライドガラスを上下に動かしてはいけない
- ヘマトキシリン(アルミニウムラック)は負荷電で、正荷電の核酸と結合する
で、解答は2. です。
この問題は、Papanicolaou染色の基本
をおさえておけば問題ありません。
選択肢の中で、
1.固定時間が1週間を超えても染色性に変化はない
は、固定は1週間以内が推奨されているので、
誤った選択肢です。
3.オレンジG、エオジンY、ライトグリーンはいずれも塩基性色素である
は、これら3種類の色素は酸性色素なので
誤った選択肢です。
4.染色中は細胞剥離を防ぐために、スライドガラスを上下に動かしてはいけない
は、染色操作時は、液槽毎に、dipを行い、
染色液をなじませる必要があります。
細胞剥離を防ぐためには、
染色操作よりは、固定の方法を
変える方が無難です。
(スプレー固定など)
5.ヘマトキシリン(アルミニウムラック)は負荷電で、正荷電の核酸と結合する
は、ヘマトキシリンは正荷電で、
核酸が負荷電のため、
誤った選択肢です。
まとめ:問題 技術-8【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】
今回は「第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記 問題 技術-6」についてまとめてきました。 おさらいします。
- 問題のテーマは「Papanicolaou染色の基本」
- 細胞診の誕生以来、消えないテーマです
- 細胞検査士にとっては欠かせない知識です
皆さんが、一次試験を無事突破することを願っています。