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【学生向け】臨床検査技師のキャリアプランの検討

こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。

普段は某大学の教員をしながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。

私は、養成課程在籍時に 細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。

その後、大学院に進学し、 後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。

また、大学病院病理部で勤務した後、大学教員へ転職しています。

 

ゼミの学生から、こんな質問がありました。

臨床検査学科に入ったけど将来のキャリアのイメージがつかない
男子学生
男子学生

というものです。  

 

私自身は大学を卒業後大学院に進学し、同時に大学病院に勤務していました。

その後大学教員に転職していますのでお話しできることはあるかと思います。

 

オダシ
オダシ
さっそくキャリアについて考えていきましょう

目次

大学卒業後の選択肢

大学・専門学校を問わず臨床検査学科に所属しているという前提で話をすすめます。

一般的にとり得る進路として就職進学かという2種類です。

今回は両者について検討・考察します。

就職の場合

教育機関卒業後すぐの就職を考える場合には、

可能な限り迅速な臨床経験の蓄積が重要です。

(この点、就学期間の短い専門学校の方が有利と言える)

 

臨床検査技師はその名の通り、臨床における

活躍が望まれる職業です。

その点、20代前半での臨床経験

その後のキャリアに強く影響を与えます。

1つの例として、認定技師関連の資格は臨床経験の長さが

受験資格に組み込まれています

これらの資格の早期取得は自身のキャリア確立に寄与します。

 

就職を考える際には、医療機関の特性についても知っておくとよいです。

大学病院と市中病院、検査センターでは臨床検査技師に求められる

役割や仕事内容が異なってきます

(需要があれば後日追記したいと思います。)

自身が取り組みたい仕事に適した施設を見定めて就職活動を行いましょう。

 

就職後の課題としては、大学院進学の方でも触れますが、

現場の叩き上げのみでは、キャリアの天井が訪れる可能性があります

必要に応じて学位の取得が必要になるかもしれません。

 

大学院進学の場合

大学院進学を目指す理由は様々かと思いますが、

臨床検査技師においては、キャリアへの影響が少なくありません。

研究機関や企業の研究開発においては、修士以上の学位は採用に直結します。

また、病院位においても各部門の主任クラスへの昇進条件に修士号以上の

取得を課している施設もあるようです。

(臨床叩き上げのみでは昇進できない施設が増えている。)

また、細胞検査士などの追加資格を取得できる大学院もあるので、

自身の専門性を確立する際には良い選択肢となる。

 

しかしながら、新卒として病院就職を考える際には

修士以上が必要かというとそういうわけでもないというのが現状かと思います。

特に博士号以上は大半の病因においてオーバースペックです。

(病院側として新卒の大学院卒は扱いにくい?)

自身のキャリアを描いたうえでの戦略が求められます。

 

大学院進学を目指す場合であっても、複数の選択肢があります。

選択肢としては

専業大学院生or社会人大学院生(働きながら)

内部進学or外部進学

などがあります。

専業大学院生or社会人大学院生

専業大学院生の場合、活動時間の多くを研究活動に充てることが可能です。

研究業績などが稼ぎやすく、アカデミックでの生活を考える場合には第一の選択肢となります。

収入面においては、ティーチングアシスタントなどで少額ではありますが、

給料を得ることも可能です。

この他、学振や奨学金などを駆使して就学する学生が多いです。

大学院においては、学部時代よりも授業料免除が比較的通りやすいため、

生活費が工面できればなんとかなる場合が多いです。

大学によっては免除申請に収入が関わってくるため、

専業の方が通りやすい印象です。

課題としては、修士終了後に病院就職を考える場合には、

学部時代の同期と比較した際に、臨床経験が2年(あるいは5年)劣後している

事実をしっかりと認識することが重要です。

 

一方で、社会人大学院生の場合は、既に臨床に出ているため、

自施設を巻き込んでの研究が可能になることが多いです。

研究に投下できる時間に限りはありますが、

臨床での収入も見込めるため、経済的な不安は少ない状態で

取り組むことが可能です。

また、施設によっては学会発表などがdutyとなる場合がありますが、

大学院での研究と組み合わせて発表が可能です。

課題としては、体力的な問題や時間的な問題により、

修業年数が伸びる可能性がある点です。

 

いずれも一長一短といった感じです。

個人の体力や環境に合わせて選択しましょう。

内部進学or外部進学

内部進学の場合、自身のことを指導教官がある程度理解してくれているので、

研究の相談を含めたコミュニケーションがとりやすいことが多く、ミスマッチが少ないです。

また、大学によっては年度が始まる前から実験ができる場合もあり、

研究にかけられる時間を確保しやすいです(これが良いかはおいておくとして)。

しかしながら、所属する大学に希望する教室がない場合には、

やりたい研究テーマを進めることができません。

さらに、課題として学外のネットワークを構築しにくいこともあります。

 

一方で外部進学の場合、学部生時代に在籍していた研究室では

実現できなかった研究テーマに取り組むことができる可能性があります。

これは大きなメリットですが、課題として進学前の段階で一つの壁があります。

多くの大学では大学院入試が夏ごろ実施されます。

外部進学の場合には、(例外もありますが)3月頃には指導教員と

アポイントを取って研究相談をしなければなりません

医療系においては、この時期は臨地実習などと重なるため、

時間的な制約が大きいです。

また、大学院入学後も、研究設備の違いや研究室の文化の

違いなどによってミスマッチが起こり得ます

 

外部進学はチャレンジ的な要素もありますが、

自身が取り組みたい研究テーマが確立している場合には、

最適な環境へ移動することが大事です。

臨床検査技師に求められる社会的な責任

多くの医療機関(特に大学病院)の理念として掲げられていますが、

臨床検査技師にはいくつかの社会的責任があると私は認識しています。

それゆえ、エントリーシートの作成においては、これらの記載は欠かせません。

 

実際、各医療機関においては、

①臨床、②研究、③教育をそれぞれの比率で行っています。

臨床検査技師の業務における具体例としては、

①臨床に関わることは、日常検査や更なる資格の取得などがあります。

②研究に関わることは、学会発表や論文投稿などがあります。

③教育に関わることは、臨地実習の受け入れやOJTの実施などがあります。

施設によって、どれかが蔑ろにされることは推奨されません。

 

就職を考える際には、自身にこれらの素養があることが

採用担当者に伝わるようにするとベターかと思います。

(この辺も需要があれば追記します。)

 

自身のキャリアをどう選ぶか

ここまでつらつらと書いてきましたが、自身のキャリアを選択していく上では、

自身の幸福度が重要なファクターだと思います。

 

いち早く臨床で働きたいと思っている人が大学院へ真っ先に進学するのは違う気がしますし、

一方で、研究職につきたい人が学部卒後すぐに病院へ就職というのも違う気がします。

この他、外部の大学院に進学して、指導教官と反りが合わなかったという話もよくあります。

 

大学内でのキャリア相談が難しい場合には外部に助けを求めることも一つの手段です。

皆さんの人生に幸多からんことを願っています。

 

質問などがあればこちらから投げていただければ随時回答していく予定です。

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こんにちは、オダシ(@OdaCM_T)です。 普段は臨床検査・病理・細胞診関連の大学教員をしながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。   私は臨床検査技師の ...

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