こんばんは、オダシです。
この記事を書いているの私は、養成課程在籍時に 細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。
その後、大学院に進学し、 後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。
学生たちから、こんな要望がありました。
というものです。
前の問題はこちら(2019年度 第52回 総論-7.リンパ球浸潤を伴う腫瘍はどれですか)
次の問題はこちら(2019年度 第52回 総論-9.内胚葉由来の組織はどれですか)
目次
問題 総論-8【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】

8.導管を有する臓器・器官はどれですか.
A.膵臓 1.A.B
B.卵巣 2.A.E
C.下垂体 3.B.C
D.甲状腺 4.C.D
E.唾液腺 5.D.E
解答は2. A.E です。
この問題のポイントは「分泌腺の分類」です。
解説していきます。
分泌腺の分類
分泌系の器官を細かく解説していくとキリがありません。
外分泌器官、内分泌器官の解説は後日行います。
細胞検査士試験や臨床検査技師国家試験レベルの 問題を解くときに必要な最低限の知識を身に着けましょう。
分泌腺の違い
分泌腺は
- 外分泌腺
- 内分泌腺
に大別されます。
分泌顆粒が、分泌細胞から導管を介して、体表や消化管などの管腔表面へ放出されるものが外分泌腺です。
文字通り、体の外に分泌する腺組織の総称ですね。
一例としては
- 汗腺(エクリン腺、アポクリン腺)
- 唾液腺(耳下腺や顎下腺、舌下腺、小唾液腺)
- 胃腺(噴門腺、胃底腺、幽門腺)
- 肝臓
- 膵臓
- 涙腺
などがあります。
いずれも体表や消化管腔へ導管を通して分泌顆粒を放出します。
今回の選択肢を振り返りますと、
A.膵臓
E.唾液腺
の選択肢が外分泌腺の機能があります。
分泌顆粒が、分泌細胞から直接、血液中へ放出されるものが内分泌腺です。
文字通り、体の内側に分泌する腺組織の総称ですね。
一例としては
- 下垂体(前葉:成長ホルモン、プロラクチン、その他刺激ホルモンなど 後葉:抗利尿ホルモン、オキシトシンのみ)
- 松果体(メラトニン)
- 甲状腺(カルシトニン、サイロキシン、トリヨードサイロニン)
- 副甲状腺(パラトルモン)
- 副腎(皮質:コルチゾール、アルドステロン 髄質:カテコールアミン)
- 膵臓(A細胞:グルカゴン B細胞:インスリン D細胞:ソマトスタチン)
- 性腺(精巣:アンドロゲン 卵巣:エストロゲン、プロゲステロン)
などがあります。
今回の選択肢を振り返りますと
A.膵臓
B.卵巣
C.下垂体
D.甲状腺
の選択肢が内分泌腺の機能がありますね。
膵臓は外分泌腺と内分泌腺の性質をもつため注意しましょう。
また、内分泌腺はホルモンの分泌器官とホルモンの種類・作用を網羅的に覚える必要があり、
苦戦する内容となるので、注意しましょう。
内分泌腺については後日詳細な解説をしていきます。
まとめ:問題 総論-8【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】
今回は「第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記 問題 総論-8」についてまとめてきました。 おさらいします。
- 問題のテーマは「分泌腺の分類」です
- 外分泌、内分泌の違いは臨床検査技師の国家試験でも頻出の問題です
- 内分泌腺は、器官とホルモンの組み合わせを覚えよう
皆さんが、一次試験を無事突破することを願っています。