こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。
普段は細胞検査士養成課程の大学教員をしながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。
この記事を書いているの私は、養成課程在籍時に 細胞検査士認定試験を、 一回でパスしました。 その後、大学院に進学し、 後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。 学生たちから、こんな要望がありました。
一次試験の対策を始めたのですが、オススメの参考書を教えてほしい
というものです。 ちなみに僕が一発で試験を突破したときに実際に使っていた参考書も紹介します
オススメの参考書
まずは、オススメの参考書をざっと紹介します。
他にも臨床勤務の方には
細胞診鑑別アトラス、 細胞像の理解を深めたい方には
細胞診アトラス 等のサブとして良い書籍です。
- 私(@OdaCM_T)が実際に使っていた
- 細胞診を広く浅く学べるため導入にはオススメ
- 迷ったらとりあえずこれで問題なし
細胞学の基礎からがんの判定に至るまで、流れをもって勉強できます。 総論から各論までをざっと学べます。 実際私が使っていたのは第5版ですが、後輩の第6版を見ると、全面的にアップデートされているのでよりオススメです。 第6版は細胞像の横に余白がとられているため、書き込みをして世界に一つのノートのように使うことができます。 以前は余白がなく、個人的にはやや物足りない印象でしたが、更新・改訂を繰り返して、常に改善しているのも好印象です。
- 参考書の二冊目にオススメ
- 私(@OdaCM_T)が実際に使っていた
- 比較的稀な疾患についての記載がある
僕は参考書の二冊目として使っていました。 個人的には
細胞診を学ぶ人のために 第6版
でカバーできない分野(特に非上皮系)を網羅的に学習するときのサブとしておすすめです。 ただ、~基礎から学ぶ~ 細胞診のすすめ方〈第4版〉を使ってみた印象としては、
細胞像の記載がやや不足している感じです。 複数の参考書を併用するといいかと思います。

養成課程の学生や初学者というよりは、
臨床のルーチンで細胞像に触れることができる人向けの参考書だと思います。
- 筆記試験の演習問題がついておりコスパ良し
- 細胞像写真がまとまっている
- 細胞検査士養成課程で使用されることが多い
筆記試験用の演習問題がついてくるため、 自分の知識を整理しながら勉強でき、
コスパがいいです。 経済的理由などで
一冊で済ませたい方にはオススメです。 細胞像の写真がまとまって記載されているため、 抵抗がなければ切り離して、オリジナルアトラスを 作成できます。 全体的にやや画像が荒い印象ですが十分だと思います。
- 細胞診における六法全書、広辞苑
- 領域ごとに分けて解説されており明快
- 細かい知識まで記載されており最強

細胞診を勉強していてわからないことがあれば、とりあえず
細胞診ガイドライン
を開けば多くのことが解決します。 マジで広辞苑レベルです。 シリーズ5冊持っておけば盤石です。 年次が古くなり、
直近で補遺版が出たので合わせて参照しましょう。 一冊は6,000円ほどで、五冊買うと3万越えになってしまうため、 上の参考書で広く学んだ後に、学びを深めたい分野の
細胞診ガイドラインを追加購入するくらいで十分でしょう。 どうしても
お金がなければ、図書館で借りても問題なしです。 細胞像の網羅性は他の参考書の追随を許さないため、 余裕があれば持っておきたいシリーズです。
- 私(@OdaCM_T)が実際に使っていた
- 細胞像の網羅性がアトラス以上
- 人気が根強い
私が実際に使っていたのは第一版でした。 第一版が出たのが12年前ですが、第二版が出ました。
細胞検査士でもこの参考書を使っていた方はかなり多く、 発売から10年以上経過しても根強い人気のある参考書です。 人気がある要因としては、
細胞診を学ぶ人のために 第6版
細胞診セルフアセスメント 第2版
は同じ出版社、同じ著者が書いている兄弟関係 にある参考書であり、互いの良いところが組み合わさるように作られています。
細胞診を学ぶ人のために 第6版
で学んだ知識や細胞像を
細胞診セルフアセスメント 第2版で巻末問題や細胞像問題 として解くことができるといった具合です。
知識の確認、定着を図ることができ、良コスパです。 実際に使ってみた所感記事は
こちら(【結論はオススメ】細胞診セルフアセスメント 第2版 実際に試してみた) です。
(2020.9.24追記) 基礎的な疾患から稀な疾患まで細胞像が網羅されており、 画像試験対策としては
必須の一冊です。
- オダシ(@OdaCM_T)が実際に使っていた
- 細胞学会公式の画像集
- 出題意図を把握できる
細胞検査士細胞像試験問題集 第2版は
日本臨床細胞学会が編集している画像集です。 そのため、他の画像集と一線を画する特徴があります。 他の画像集で出題意図を知ることはできませんが、 この画像集では解答・解説から出題意図を読み取ることが可能です。 つまり、(少なくとも試験レベルにおいては)出題意図が、 疾患の鑑別ポイントとなり、細胞像を判定するうえでの 指針を示してくれます。

実際、この画像集の解説を精読することで稀な疾患の鑑別点の基礎を学ぶことができます。
結局、参考書のオススメは?
ここまで紹介しておいてなんですが、 実際必要な知識が身につくなら何でもいいです。 オススメの参考書を紹介すると、とりあえずそれを買ってくれるのはありがたいですが、勉強しなければ自己満で終わってしまいます。 多少の情報に違いはありますが、 細胞診に必要な知識の習得については 今回紹介した参考書であればどれでも問題なしです。 参考書で迷っている時間は、正直無駄なので とりあえず一冊手に取って勉強を始めましょう。 どうしても怖ければ、本屋で立ち読みして判断か、 安く収めるなら、スタンダード細胞診テキストを一冊買う。 多少余裕があれば、細胞診を学ぶ人のために 第6版
と細胞診セルフアセスメント 第2版
を買って、図書館で細胞診ガイドラインを借りてください。 これらを完璧にすれば、一次の筆記試験は余裕です。
まとめ:好みの参考書を手に入れましょう
今回は細胞検査士試験のオススメの参考書について書いてきました。 おさらいします。 オススメの参考書は
自分の好みの参考書でいち早く勉強を始めましょう。 皆さんが試験を突破することを祈っています。