こんばんは、オダシです。
この記事を書いているの私は、養成課程在籍時に 細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。
その後、大学院に進学し、 後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。
学生たちから、こんな要望がありました。

というものです。
前の問題はこちら(2019年度 第52回 総論-6. 間質性粘液を有するものはどれですか)
次の問題はこちら(2019年度 第52回 総論-8.導管を有する臓器・器官はどれですか)

目次
問題 総論-7 【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】

7.リンパ球浸潤を伴う腫瘍はどれですか.
A.ワルチン腫瘍 1.A.B
B.多形腺腫 2.A.E
C.甲状腺髄様癌 3.B.C
D.卵巣漿液性癌 4.C.D
E.セミノーマ(精上皮種) 5.D.E
解答は2. A.E です。
この問題のポイントは「リンパ球浸潤から想起される疾患」です。
解説していきます。
リンパ球浸潤から想起される疾患

- リンパ球浸潤の有無
- 大腸がん転移巣における、壊死性背景や柵状に配列した高円柱状細胞の存在
- 甲状腺乳頭癌における、核内細胞質封入体の存在
- 乳腺腫瘍における、筋上皮の存在
といった、疾患を絞り込める所見を知っておくと判断が速くなり、勉強も効率化されます。
特に「リンパ球浸潤」は、疾患の推定所見の中でも出題頻度が高いので覚えていきましょう。
リンパ球浸潤を伴う腫瘍
過去11年間(2008-2019)で類題は4問出ており、
おおよそ隔年から3年に一度のペースで出題されるテーマです。
このうち「リンパ球浸潤を伴う腫瘍」として出題された正答の選択肢は
- ディスジャーミノーマ
- セミノーマ
- 乳腺 充実腺管癌
- 乳腺 髄様癌
- ワルチン腫瘍
- 鰓原性嚢胞(さいげんせいのうほう)
の6つのみです。
注意すべき選択肢
実際に試験問題ではひっかけの選択肢も登場します。
皆さんがひっかからないようにその一例を紹介します。
〇正答の選択肢 | ×ひっかけの選択肢 |
ディスジャーミノーマ、セミノーマ | ヨークサック腫瘍 |
乳腺 髄様癌 | 甲状腺 髄様癌 |
ワルチン腫瘍 | 多形腺腫 |
今回の選択肢の精査
振り返りです。
7.リンパ球浸潤を伴う腫瘍はどれですか.
〇 A.ワルチン腫瘍
× B.多形腺腫
× C.甲状腺髄様癌
× D.卵巣漿液性癌
〇 E.セミノーマ(精上皮種)
今回は「リンパ球浸潤を伴う腫瘍」の基本の6つをおさえておけば解ける問題でした。
まとめ:問題 総論-7 【第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記】
今回は「第52回細胞検査士認定試験 一次試験筆記 問題 総論-7」についてまとめてきました。 おさらいします。
- 問題のテーマは「リンパ球浸潤から想起される疾患」です
- リンパ球浸潤を伴う疾患の6種類は押さえよう
- ひっかけの選択肢を想定し、対策しよう
皆さんが、一次試験を無事突破することを願っています。