こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。
私は、養成課程在籍時に 細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。
その後、大学院に進学し、 後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。
また、大学病院病理部で勤務した後、大学教員へ転職しています。
前施設の後輩から、こんな質問がありました。
というものです。
私が二級臨床検査士(病理)を取得したのは大学教員になってからです。
それ以前はコロナや抽選に外れるなどの要因で受験すらできませんでした。
受験出来たタイミングでは一回で合格できたので、お話しできることはあるかと思います。
目次
二級臨床検査士(病理)試験の概要

試験自体の合格率は6割程度です。
個人的にはそれほど難しい試験ではないと認識してます。
大まかな内容は同学院のHPで事前に確認しておきましょう。
二級臨床検査士(病理)の試験は毎年夏ごろに行われますが、申し込みは新年早々の1月中に一次受付が必要です。
試験会場としては例年、東西の二会場が設置されます。
同学院の設立理念から実技に重きを置かれた試験です。
試験内容としては、筆記・実技の試験があります。
筆記試験(50問)が一日目の午前中に実施されます。
実技試験が一日目の午後から二日目にかけて実施されます。
実技試験は受験者ごとに受けるタイミングが異なり、
おおむね半日かけて試験が行われます。
実技試験は
- 包埋手技
- 薄切手技
- HE染色手技
- 判別試験
が行われます。
私見ですが、HE染色手技は時間制限が厳しい(40分くらいの)ため
事前に対策しておくことが大切です。
オススメの二級臨床検査士(病理)試験の勉強方法
筆記試験対策

個人的なオススメとしては過去問を3年分一通り解くことがよいと思います。
これが第一歩です。
二級臨床検査士(病理)の筆記試験は50問であり、
細胞検査士認定試験や国家試験に比べ出題数が少ないです。
その分、問題の傾向が例年似ており、
出題されやすい問題の把握もしやすいです。
出題される内容は出題基準で示されています。
細かに記載されていますが、
おおよその内容としては国家試験の前半に出題される臨床検査総論や
中盤で出題される解剖学・病理学系統が大半です。
一部、保険点数などの臨床に則した問題がありますが、
合否を分けるような問題にはなりません。
過去問の入手については、
同学院のHPから「通信」を購入することが一般的です。
筆記の合格基準としては6~7割程度の得点率を目指せば、
大きな問題はないかと思います。
全てを頭に入れるための勉強というよりは、
安定して7割を得点できるような状態にする勉強が重要です。
筆記試験の対策においては、細胞検査士認定試験の勉強法でもオススメした、
染色法のすべてが有用な書籍です。
実技試験対策

実技試験対策として最も効果が高い(とされている)のは、
都道府県の臨床検査技師会などが開催している研修会への参加です。
特に、二級臨床検査士(病理)試験においては使用できる機器が限定されます。
当該機器(特にミクロトームや包埋センター)を使用したことがない場合は、
研修会で慣れておく必要があります。
また、当日はホルダーなどの薄切関連の器具を持ち込むことになるので、
準備を忘れずに行いましょう。
扱われる検体について私が受験したときは 、
- 大脳
- 子宮筋腫
- 肝臓
- 前立腺(あるいは腎)生検(1本)
- 消化管生検(食道や胃、腸)(3個)
だったと記憶しています。
標本作製については、当日に指示があります。
以下は当時のメモを基に作製しました。
・(切りにくいとされる)大脳、子宮筋腫は切片を通常通り作製しました。
・肝臓は連続切片を4枚作製しました。
・前立腺生検、消化管生検はそれぞれ二枚薄切し、臓器ごとに同一標本上に並べて作製しました。
(当時の私が行わなかった)標本作製時のポイントですが、
包埋時にブロックのトリミングを行うと、
薄切後の貼り付け操作が容易になります。
包埋皿は指定のものしか置いていないため、
包埋操作終了後に、必要に応じて、
ブロックの大きさを調整しましょう。
HE染色手技についてですが、想像以上に時間が足りません。
事前に練習をして、プロトコールを決めておきましょう。
時間が足りないと感じた理由として代替キシレンが使用されていることや、
封入枚数の多さ、手書きラベルの記入・貼付があるためです。
特に、代替キシレンはパラフィンおよびマリノールと
馴染みにくいため、HE染色工程の初めの脱パラフィンと
終わりの透徹操作を日常業務よりも長めに設定することをオススメします。
また、色出し工程の塩基性溶液はその場で調整しますが、
必要に応じて使うようにしましょう。
実技試験の最後に判別試験がありますが、
出題される内容としては、
- 臓器のマクロ像から当該臓器の名称を示す
- 特殊染色標本から臓器と染色名を示す
- 不適切標本の不適切とされる理由を示す
などが問われます。
中でも特殊染色については、
普段やらない(ような)染色や臓器などが問われる可能性があるため、
対策が必須です(私は想像以上だったのでちょっと驚きました)。
ここでも染色法のすべてが役立ちます。
また、判別試験における臓器やブロックのマクロ像については、
役立ちますので入手することを強く推奨します。
包埋されたブロックから臓器を同定する問題もあります。
まとめ:二級臨床検査士(病理)試験のオススメの勉強方法

今回は二級臨床検査士(病理)試験のオススメの勉強方法について書いてきました。
おさらいします。
筆記試験対策
- 3年分の過去問を解く(通信で入手)
実技試験対策
- 染色プロトコール決めておく
- あらゆる特殊染色の染色像を把握しておく
- 組織標本のトラブルシューティングを把握しておく
皆さんが試験を突破することを祈っています。
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