こんばんは、オダシ(@OdaCM_T)です。
普段は大学病院の臨床検査技師、医療系大学院生(D2)をしながら、医療系トピックや臨床検査、病理・細胞診、研究について書いています。
この記事を書いているの私は、養成課程在籍時に
細胞検査士認定試験を、一回でパスしました。
その後、大学院に進学し、
後輩たちの研究や学習のバックアップを行っています。
学生たちから、こんな要望がありました。
知っておいた方が良い細胞像を教えてほしい
男子学生
というものです。
婦人科領域は細胞診でも基本です。
正常の細胞像を知っておくと、
スクリーニング速度が上がり、診断の精度も向上します。
オダシ
頸管腺細胞は頸部細胞診で基準になります。形態は押さえておきましょう
頸管腺細胞の細胞像

<細胞像>
集塊
- 短冊状のあるいはシート状、垣根状、蜂の巣状の形状を示す
- 細胞配列に極性がみられる
細胞
- 粘液が豊富な細胞質で、淡明かつ空胞状の円柱上皮細胞
- 細胞境界は明瞭
核
- 核は小型でクロマチン構造が繊細
<臨床的意義>
標本上に頸管腺細胞が認められると、
検体が移行帯から採取されたことの証拠となる。
※ベセスダシステムでは頸管腺細胞の存在を
記載することが推奨されています。